ものづくり

裏でちょくちょくと、色々しているうちに更新が歯抜けになってしまいまして＾＾；


え～、新聞で大手ガス器具メーカＲ社の問題が上がっておりますねぇ。
同じくガス器具メーカのＰ社や、大手菓子メーカのF社の問題の時も思ったのですが・・・、ここ数年で急に、ユーザの目というのが厳しいものになってきたように考えます。
大手のメーカの問題と言うのを遡ってみますと、Y乳業の問題から段々とユーザの目と言うものが厳しくなっているように考えます。
それからと言うもの、Ｍ自動車・Ｓエレベータ・Ｎファンヒータ・・・と、様々なメーカの問題・リコール等が表面化したわけであります。


このこと自体は評価することだと考えています。
何故なら、ユーザにとって良い商品を手にすることが目的でありますし、メーカとしますとユーザに如何に満足してもらえる商品を提供するかと言うことが目的ありますから、問題点が明るみに出る事、メーカ側が改善に（強制的に）取り組むことが出来るからであります。


まぁ、問題を出す企業が良いとは言えないのは百も承知でありますが、問題が全く出無いというのもそれはそれで不気味なのかもしれません。


小生、製造業・・・ここで言うなればメーカ側の人間であります。
社内で、生産設備等の設計・製作・保守を主業務としてやらさせて頂いております。
生産設備を設計する時に、作業をする方にキチンと使っていただければ、問題の出無い設計で設備を製作します。まぁ、当たり前の話でありますが、作業される方の作業が間違っていた場合、キチンとした製品が出来なかったり、作業される方の身の危険となったりするわけであります。
もちろん、そうならないような機構を設け、安全に品質を保つ設備を作るわけでありますし、その様に作業をしてもらえるように、説明をするわけであります。
さらに、その当時にそれで十分な対策が取られていたとしても、時代が進むごとにその対策だけでは（周りと比較して）時代遅れの設備となります。
そうなってくると、その設備を改造ないし、新設せねばいけなくなってまいります。


今回のＲ社の事故も同じように考えております。
人が亡くなるような設計の器具もどうかと思いますが、メーカ側が求めない使い方をされていたとも、新聞から読み取りました。
まぁ、個人的に思いますのが、燃焼と言う化学反応を使う機器（給湯機でもストーブでも）と言うのには、ＣＯ（一酸化炭素）中毒と言うものがついて回るものです。
メーカ側も安全装置はつけておりますが、使用中の換気を促す表示もしております。
ＣＯ中毒と言うのは危険なものでありまして、本人の気が付かないうちに中毒を起こし、悪くすれば命を落してしまいます。しかし、少しでも換気をしていたのならば、最悪の事態は防げたことでしょう。


ＣＯ中毒が恐いからって、ガス器具を恐れる必要はありません。
ガスを使うことや、火を扱うことにより、ガス器具というものが危険なように思えますが・・・個人的には電気機器よりも、安全であると考えています。
電気もガスも、目には見えないものでありますが、ガスには臭いがありますし、火を扱うと言うことで、人間の本能的に「コレは熱くて危険だな」と言うのが伝わるわけであります。
まぁ、ＣＯ中毒と言うのものに関しましては、使う人間が誤った使い方をしないというのが前提ですが＾＾；


瞬間湯沸かし器をお使いの方には無縁ですが、蛇口の温水側を捻った時に、湯が出るまで暫らく待ったりすることがありませんかね？
コレは水の無駄遣いになっているのです。水の無駄使いは、家の上下水道代に大きく響きますし、地球温暖化にも繋がるのだとか・・・（取水ポンプ等が電気を使うんだとかで）
その点、瞬間湯沸かし器であれば、若干冷たい水が出るだけで、湯がすぐに出てまいります。
電気ポットや、ガスコンロと上手く併用することで、家計簿・地球環境に非常に優しい存在となるわけです。


元々ユーザ側が知らない所でメーカのリコールや不具合などが出ていたわけですが・・・。
例のＹ乳業の問題当りから、マスメディアによる不具合等の報道が多くなったように感じられます。
元々、大して叫ばなかったのがどうしてここに着て叫んでいるか？
それは、ユーザ一人一人が製品の品質と言うものに興味を持ったからかもしれません。
そりゃ、誰だって自分の稼いだ身銭を叩いて製品を買うのでありますから、良いものを買いたいわけでありますな。
以前に偉いさんが言っていた事なのですが「我々にとって造る製品は数あるうちの１つだが、お客さんにとっては唯一の一台。もし不具合が有ったら怒るわなぁ」っとそんなことを申しておりました。
当たり前と言えば当たり前ですが、メーカ側もユーザ側も互いに気がつけないところであります。
小生も以前に、ＰＣの電源を交換した時に不具合が有りました。
とりあえずメーカに連絡を取ってみたところ、素早い対応をしていただけたので特に不快感を感じることは無かったのでありますが、ものづくりの現場を知らない人は、烈火の如く怒るのかなとも考えました。


ユーザが品質に興味を持つと言うことは、大変に良いことと考えます。
そうすれば、大変では有りますが、メーカ側の品質も上がると言うもの。
マスメディアが、ユーザの不安をムダに煽る事が無ければなおさらよろしいのですが・・・。


ところで、オール電化が流行って来ていますが・・・、どれくらいの方が入っているのでしょうかね？
最近ガス器具の事故、と言うのは聞きますが、電化製品の事故と言うのは殆んどと言うくらい聞かないので、少々気味が悪です＾＾；
っと言うのも、以前に「Ｍ社の車１台が燃えたらマスコミは大騒ぎだったが、Ｔ社の車が年間１０００台燃えてもマスコミは騒がない」・・・ホントかウソかは知りませんよ＾＾；
簡単に言うと、財力で押さえ込んでいると言う話なのですが、コレが電力会社でも起こっている・・・っとは言えませんが、無いとも言い切れません。まぁ、そんなことを言っていたらキリが無いのですが（笑い


小生、電気機器もガス器具も好きで有ります。
本気で地球環境（及び家計簿）を考えるのであれば、オール電化よりも、電気とガスを上手く併用するべきと考えます。
電気を使うからって、必ずしもクリーンとは限りません。
貴方の家のコンセントへ流れてきている電気、何処から来ていますか？
水力、風力、太陽光の総発電量を知っていますか？
電気が悪いとも、ガスが良いとも言いやしませんが、どちらにも、向いている仕事と言うものが有るものです。


今回事故でお亡くなりになられた方の御冥福を祈ります。